モデル名に世界中の都市名がつけられたビルケンシュトックが、個性豊かなショップや人々で彩られた街を訪ねる「I FIND MY FAVORITE TOWN」。今回は夏本番へ向け、2週にわたり海あり山あり、そして古刹巡りも楽しい鎌倉へ。今週は7月19日に行われる花火大会も目前に迫るシーサイドや、ローカルな風情漂う市場にあるパン屋さんを訪ねます。
Photo: kikuchi ryosuke

SHOP 01 | cocomo
窓越しに海を眺めるイタリアン・レストラン

鎌倉駅から鶴岡八幡宮や土産物屋で賑わう小町通りを背にして海辺へ。由比ガ浜沿いの国道に面した「cocomo」は、アットホームなイタリアン・レストランです。2階にある店内の窓越しに広がるのは、絵に描いたようなオーシャンビュー。晴れた日は、対岸に位置する逗子までがくっきりと見渡せます。  ここは産地ではなく漁師直送の新鮮な海の幸が看板料理。「先輩が由比ガ浜で漁師をしているから、朝に獲れた魚を持ってきてくれるんです」。そう話すオーナーの中山昌士さんは、お店からも近い極楽寺で育ち、波が立てば海に入る生粋のローカル・サーファー。お店では定番のシラスなどの地魚はもちろん、こだわりの牡蠣は北海道から。パスタやピザなど素材の良さが際立つカジュアルなイタリアンをリラックスしたムードで楽しめ、なおかつ目の前には雄大な景色……。シーサイドならではの醍醐味が凝縮されたお店で、地元民だけでなく観光で訪れた方もフレンドリーに迎えてくれます。  中山さんに鎌倉のおすすめスポットを尋ねると、その答えは稲村ヶ崎。「やっぱり海が好きなんで(笑)。だからここから離れられないですよ」。

6月に誕生日を迎えた中山さん(右)は、「スタッフから贈られたのがビルケンシュトックだったんです。最近はこればかりですね」と愛用のトング・タイプ「ギゼ」で。「くたびれたサンダルを履いていたから、オシャレなものをあげようということになって(笑)」と店長の大窪尚記さん(左)。

中山さん着用の一足

大窪さん着用の一足

■SHOP INFO “cocomo”

神奈川県鎌倉市長谷2-8-8
営業時間:12:00〜23:00
URL:http://www.kamakura-cocomo.com

SHOP 02 | good mellows
芳醇で豊潤な時間が流れるバーガーショップ

海岸沿いを稲村ヶ崎方面に足を伸ばすと、ヤシの木のロゴが目印のお店「good mellows」が見えてきます。テラス席からは海が望め、サーフィンやマリンスポーツ文化が色濃いこの地域独特の西海岸のような雰囲気が漂うバーガーショップです。  「鎌倉はスローライフと言われますけど、僕らはファストフードを出しているし、間をとってミドルじゃないけど、“メロウ”という言葉に落ち着いたんです」とオーナーの上原康将さん。飲食店での経験はあったがハンバーガーはほぼ独学。運ばれてきた時に漂う、香ばしい匂いが、炭火を使うこのお店の特徴です。網にのせ、炭火で焼かれた肉(パティ)は、その後燻製のチップを使っていぶされる。肉の旨味とスモーキーな香りがくせになり、トッピングしたアボカドとモントレージャックチーズのマイルドな風味も好相性。来年で10年の節目を迎え、「やっと基礎ができあがった感じです。今は少し趣向を変えたメニューも考えている」とのこと。鎌倉に新たなソウルフードが生まれるかもしれません。上原さんも海を眺めて育った鎌倉住民。お店のある建物はかつて父親がサーフショップを営んでいたのだとか。そんな特別な場所で、スロウでもファストでもない、豊潤な(mellow)時間が流れています。

イベント時などに開放する屋上からは由比ガ浜を一望できる。この地域で暮らす人にとってサンダルは必須アイテム。上原さんにとって初めてのEVAのサンダルは「清潔感があって、軽いからお店で履くのも良いですし、このまま海に入れるのは便利ですね」。

上原さん着用の一足

■SHOP INFO “good mellows”

神奈川県鎌倉市坂の下27-39
営業時間:10:30〜18:30(火曜定休)
URL:http://goodmellows.jp/

SHOP 03 | PARADISE ALLEY
ローカルな市場で自家製天然酵母パン

海岸沿いから鶴岡八幡宮へと伸びる若宮大路沿いにある「鎌倉中央食品市場」。鎌倉駅からも程近い、いかにもローカルな佇まいの市場の一角にある「PARADISE ALLEY」は、散策途中に小腹を満たすにはうってつけの美味しいパンの店。ミラーボールが輝くショーケースには、バゲッドやカンパーニュ、あんぱん、フォッカッチャ、鎌倉野菜ピザなど10種類程が並びます。「PARADISE ALLEY」の美味しさの秘密は自家製の天然酵母。もっちりとした生地は酸味が少なく、ほのかに甘い。「この間すごい菌をもらったんですよ」と教えてくれたのは勝見淳平さん。鎌倉で生まれ育ち、パン作りは料理教室を開く母親を手伝う中で身につけた。2006年にお店を開き、2年が過ぎた頃から酵母の培養に取り組み、その成果がこのお店のオリジナリティに。先述の通り、酵母や発酵の研究は今も続き、菌の働きなど「目に見えないものを信じる」ことは、パン作りだけでなく勝見さんの世界観にも深く響いている。仲間と日本縦断の旅に出るなど、鎌倉を離れることもあった勝見さんだが、今は地元にしっかりと根を下ろす。「鎌倉は三浦半島の付け根にあり、地形や気候的にも場所の力があると思うんです。ただ、島のような窮屈さもあって、その外に出たかった時期もありましたが、店を始めてからこの街の良い所や悪い所とも向き合うことで、暮らしが面白くなっています」。

酵母や細菌などの微細な視点から人間の健康についても深く考える勝見さんは、「アリゾナ」や「ギゼ」を愛用。この日はEVA素材の「アリゾナ」含め全身カーキの装いに。

勝見さん着用の一足

■SHOP INFO “PARADISE ALLEY”

神奈川県鎌倉市小町1-13-10(鎌倉中央食品市場内)
営業時間:8:00〜なくなり次第終了(不定休)
URL:http://cafecactus5139.com/paradisealley/